2006年04月19日
テーマ主義
こないだふと気が向いて、
近所の古本屋にぶらっと立ち寄ってみたら、
高校生の頃読んですごく感動した本をたまたま発見しました。
あまりに偶然の出来事で、
「運命」と呼ばれるモノの本質を図らずも実感してしまいました。
「カラフル」森絵都 著。
中学生が主人公の
割と児童文学っぽい本ですが、
何度読んでも面白い。
それぞれのキャラクターがしっかり生きていて、
反発し合いながらも根っこの部分に優しさを持っていて。
著者の優しさみたいなものが伝わってくる。
近頃ちょくちょく
「テーマ」
って言葉を耳にしたり目にしたりします。
「作品のテーマは何だ」
「その物語によって作者は何を伝えたいんだ」
そんな言葉に少しうんざり。
表現はイコール「メッセージ」ではないよ。
まして「政治的、思想的メッセージ」では決してない。
キャラクターの心情が
物語でしっかり語られていれば、
なおかつその心情が観客の共感を得られるものであれば、
物語はまず面白くなると思うのですよ。
表現の仕方に巧拙はあれど。
そこに新鮮なプロットと楽しい演出があれば
立派なエンターテイメントです。
隠し味にすこしばかり哲学があれば完璧です。
面白いもの作りたくて芝居やってるわけで。
思想を世に問いたい訳ではない。
「テーマ=主人公の持ってる一番大きな感情」
僕はこれで十分です。
Posted by tatsu at 2006年04月19日 18:18
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