2005年05月26日

MEMENTO

昔の名作改めとにかく映画が観たい月間。

「MEMENTO」

男がポラロイドを手に持っている。写っているのはうつぶせに倒れた男。
男がポラロイドを乾かそうとパタパタ振ると、ポラの写真が徐々に薄くなっていく。
やがて真っ白になったかと思うと、男の手がポラロイドカメラに伸び、写真がカメラの中に吸い込まれていく。
男の手に拳銃が飛び込み、
銃弾が浮き上がって拳銃に収まり、
撃たれた男が起き上がって叫ぶ、
「待て!!」

終わりの風景からの逆回しで始まる。
クールだ。

主人公、レナードは妻を殺されたショックで記憶障害になってしまった男。
10分間しか記憶が保てず、昔のことは覚えているのに、ついさっきのことを忘れてしまう。
レナードは体中に刺青でメモを取り、「記憶」ではなく「記録」を頼りに行動する。
目的は妻を殺した犯人への復讐。
周りにはやたら協力したがる調子のいい男や、情報提供してくれる女。
だがレナードにはなぜ彼らが協力してくれるのか分からない。


ストーリーの進み方も独特。
映画の時間のスタートから進んでいく方がモノクロ、
終わりから遡っていく方がカラーの映像。
それぞれが数分ごとに交互に入れ替わっていき、
カラーの方は終わり(=イントロ)に至るまでのレナードの時間が10分ごとにどんどん逆行していくから、
観ている側も最初の方がだんだんわからなくなってくる。
翻弄されているうちに物語は核心に迫り、
モノクロ映像の最後のピースがじわりとカラーに変わる瞬間はドキドキもんですよ。

ちなみに「MEMENTO」は形見とか、想いって意味らしい。
ずばりなタイトル。シンプルイズベスト。

Posted by tatsu at 2005年05月26日 11:56